内容
薬学部に入学してくる学生は,「化学」は必要と考える学生は多いが,「物理」の必要性ほとんど感じていないのではないだろうか.しかしながら講義では物理の概念を必要とする内容がかなり存在し,学生の苦手科目となっている.本書では高校で物理を学んでこなかった学生や学力の不足した学生でも入学後の物理系薬学の専門科目でつまずかないように,高校の物理と薬学部で学ぶ専門の物理系薬学の橋渡しができるような「基礎物理」を目指した.内容も高校の物理の総復習ではなく,力とエネルギー,熱と温度,波と光,電荷を持つ粒子のエネルギーの基礎にしぼり,図等も多数取り入れ親しみやすい教科書とした.